CMOSデジタル集積回路
メーカー：東芝

■概要
TC74VCX138FTは, 1.2 Vからの動作を保証した低電圧駆動のCMOSデコーダです。CMOSの特長である低消費電力で1.5 V, 1.8 V, 2.5 V, 3.3 Vシステムにおける高速動作が可能です。
全ての入力端子および出力端子 (電源オフ時だけ) には3.6 Vの信号入力が許容されるため, 2電源を持つシステムでのインタフェースに適しています。
回路が, イネーブル状態にあるときは、A, B, C 3本のバイナリアドレス入力により選択された出力だけ “L” レベルとなります。非選択の出力は通常全て “H” レベルです。イネーブル入力G1を “L” レベルに, あるいはG2A,G2Bいずれかを “H” レベルにすると, デコードは禁止されて, 8本の出力は全て “H” レベルになります。
イネーブル入力は, カスケード接続やメモリのアドレスデコーダへの応用を容易にします。
また, 全ての入力には, 静電破壊から素子を保護するための保護回路が付加されています。

■特長
(1) 動作温度が広い: Topr = -40〜125
(2) 動作電源電圧: VCC = 1.2〜3.6 V
(3) 高速動作: tpd = 3.5 ns (最大) (VCC = 3.0〜3.6 V)
tpd = 4.1 ns (最大) (VCC = 2.3〜2.7 V)
tpd = 8.2 ns (最大) (VCC = 1.65〜1.95 V)
tpd = 16.4 ns (最大) (VCC = 1.4〜1.6 V)
tpd = 41.0 ns (最大) (VCC = 1.2 V)
(4) 出力電流: IOH/IOL =±24 mA (最小) (VCC = 3.0 V)
IOH/IOL =±18 mA (最小) (VCC = 2.3 V)
IOH/IOL =±6 mA (最小) (VCC = 1.65 V)
IOH/IOL =±2 mA (最小) (VCC = 1.4 V)
(5) 高ラッチアップ耐量: -300 mA
(6) 高静電破壊耐量: ヒューマン?ボディー?モデル方式≧±2000 V
(7) 全入出力ともに 3.6 V トレラント機能およびパワーダウンプロテクション機能あり